まだ雪に覆われているけれど、

  モンゴルはもう春になりました。

  かならず季節はめぐりめぐり、

    いつか、また、いつものように…

 

いわゆる辞書的な意味でのタイガという話は、wikipedia でもご覧いただければいいかと思いますので・・・・・

どんなところか、写真を観て頂ければいいので・・・、Galleryの方・・・を・・・。

それでは、話が終わってしまうので・・・。

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タイガに住む人々にとっては、タイガとは、”トナカイを飼って生活するところ”を特に意味します。

また、草原側から森に入っていって、少なくともひとつ峠を越えた先のことをタイガと特に呼びます。普通ですと、峠を越える手前は、山の南側斜面となり、暑いのが苦手なトナカイにとって、生活しにくいところになるので、そこは、トナカイを飼えないところとなり、すなわち、タイガとは呼べないのです。

峠を越えた向こう側といっても、もちろん、トナカイを飼う場所は、一年間の間に何回か変えます。すると、そこら一帯、みんなタイガということになってしまって、”そんじゃぁ、森はみんなタイガっていうのと、何が違うんだ?”ということになるのですが、彼らの、生活空間の区別では、いわゆる辞書的な意味におけるタイガは、大きく二つに分かれるのです。

一つは、さきほどから言っている、”トナカイを飼って生活する場所”であり、もう一つは、”狩り場”なのです。

”狩り場”は”トナカイを飼って生活する場所”から遠く離れています。そこは、”人が住まないところ”であり、”人の領域ではない場所”とされます。そこで起きることは、すべて人間の思い通りに行かないのが普通とされ、獲物が得られるも、得られないも、”天のみぞ知る”ということになります。

タイガに住む人々は、トナカイを交通輸送手段として利用する狩猟採集を、本来生業としていました。ですから、”住む所”と”狩り場”は離れ合っていなければなりません。だって、流れ弾がトナカイに当たったり、しかけた罠に自分のトナカイがかかったりしたらこまりますからね。

さて、彼らの住むタイガ(だけが綺麗なわけではないですよ)は、とても暮らしやすいところだと私は思います。もちろん、寒くて、雪が多くて、麓に出かけるにも大変で・・・ってことは間違いないのですが、薪は潤沢にあって、綺麗な水と綺麗な空気は使い放題で、静かで・・・。おいしい魚や肉も手に入って(もちろん労働しなければなりません)・・・。

どういう暮らしがいい暮らしなのかは、簡単には決められないと思います。

すくなくとも、タイガでの暮らし方を身につけたならば、ここは、我々の想像以上に素晴らしい場所なのです。

タイガ情報局オストは、タイガの魅力を少しでも伝えられたらと思って作りました。沢山の写真、コンテンツ(文章、長すぎ)をゆっくり楽しんでください。